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GOMAXのブログ

楽しいお話を書いていきたいと思っています。よろしくお願いします。

うちんち㉖ 失禁防止練習:骨盤底筋練習

「リハビリ」なんて単語を聞くと皆さん、何を思い描きますか?

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平行棒でエッチラオッチラ歩いているイメージじゃないでしょうか?

 

いやいや、テレビで腰痛体操や膝痛体操、健康体操なんてのも知ってるぞ、あれがリハビリだろ?なんて人もいるかもしれません。

 

もしくは、歩くのもリハビリ、食べるのもリハビリ、と、なんでもリハビリにくっつけちゃう人もいるかもしれません。

 

大きな意味では、「再び社会に帰る」という点ではそれらもリハビリテーションの一つかもしれません。

 

しかし、一般的に言われている「リハビリ体操」や「何やってもリハビリ」というのは、リハビリテーションにおいて「教育的リハ」的要素の強いものばかりです。「医学的リハ」とはまったくの別物と言ってもいいでしょう。(いわゆる健康志向への啓蒙程度のものばかりですね)

 

昨今の「リハビリ」という言葉にはちょっと食傷気味です。テレビでやってる体操が本当に誰にでも効くのなら、変形性膝関節症やすべり症がこの世からなくなっちゃいますよ。(お医者様も儲からない)

 

リハビリテーションって毒も刃物も使わない治療法なので、なんとなく、誰でもできる気がしちゃんでしょうね。(だから、寝たきりや認知症高齢者が大量生産されちゃうんですけどね~。みんな、我流でやっちゃうから。)

 

痛みや痺れ、その他体調不良や障害による生活のしにくさの機序も様々、姿勢、体重、疾病、性差、生活環境、レントゲン、MRI,血液検査等々様々な要因から分析して不調や生活上の不具合を取り除いていくのがリハビリテーション医学であり、リハビリテーション治療(医学的リハ)なのです。

 

リハビリテーション治療は急性期リハ、回復期リハ、生活期リハの三期に分類されます。それぞれの期で専門性が全く違います。医師で言うところの、外科・皮膚科・眼科ぐらい違うと思っていただけるとイメージしやすいかもしれません。

 

おっと、こんなとりとめない話としてると終わらなくなっちゃう。

 

てなわけで、(どんなわけだ(笑))

 

今回は、排尿つながりで、骨盤底筋練習をご紹介。ネットでもすぐに調べられると思いますが、実際にやるとなるとこれが結構難しい。「おっ今、尾骨筋が収縮したぞ」なんて、自覚できる方おられますか?おられれば凄いですけどね。

 

骨盤底筋を口頭指示で動かしてもらうのは結構至難の業なのです。

 

ちょっと最近ちろっと漏れちゃうのよね~。なんて方は、一度お試しください。ただ、失禁にも種類が何通りかあり、効くものと効かないものとありますので、ご注意ください。(失禁の種類はグーグル先生に聞いてください)後、頻尿改善リハとしては・・・・こんな事書きだしたら、本ができちゃうので、もう止めます。

 

では、「うちんち㉖」お楽しみください。

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その日から花梨は、周防に教えてもらったとおり、排泄記録表を付け始めた。周防の選んでくれたオムツとパットは、花梨でも簡単に源三郎に履かせられるものだった。服も、つなぎ(介護服)ではなく普通のズボンとなった。しかし簡単になったとはいえ、べっとりと便がこびりついた陰部の清拭はやはりきつく、花梨の鼻は毎回もげそうになった。

 

翌日。花梨は小学校の囲碁クラブでの対局が白熱して思わず帰りが遅くなり、走って学校を出た。


「四時ジャスト! セーフ」


花梨が家に帰ると、岡本は帰り支度を始めた所だった。


「あらお帰り。今日は珍しく遅かったのね」


「うん。翔太のヤローが最近生意気にも、上手(うま)ぁなってきよってん。今日はちょっと手間取ったわ。勝ったけどな」


花梨はそう言って二の腕をぽんと叩いた。


「ふふ、そう。じゃ、岡本さん帰るね。あっ、それと、花梨ちゃんの勉強机のスタンドライト、電球切れてたから替えといたわよ」


「ありがとう、岡本さん。洗濯物(もん)はうちが取りこんどいたらええんやな。ごめんな、おじいちゃんのうんこ塗れの服洗ってもろて」


「いいのよ。岡本さんあれくらい全然平気だから」


岡本は花梨に夕飯についてひととおり説明してから、帰って行った。


「こんにちは~」


玄関で声がした。


源三郎が退所してからというもの、毎日誰かが家に訪ねてくる。花梨は、今日は誰が来るのだろう、と楽しみにしていた。


「こんにちは」


玄関には男の人の姿があった。


「あれ?」


花梨が首を傾げていると、男の人はガハハと笑い、


「覚えてるか?」


と大きな声で言った。


「どっかで会ったことあるような、無いような……」


花梨が思い巡らせていると、その人はまたガハハと大口を開けて笑った。


「ほら。これ、これ」


男の人はそう言って、綺麗に剃られた顎に両手でエアーヒゲをして見せた。


「あーー! クマの先生!」


花梨は思い出し、男の人を指差して言った。病院で源三郎のリハビリを担当していた高畑だった。


「そうや。ヒゲ剃ってもうたからな」


高畑はそう言って自分の顎をさすった。


「先生どないしたん? うちんち、良う分かったなぁ」


花梨が聞くと


「坂東さんから源三郎さんのリハビリ頼まれてん。先生、病院のお医者さんとケンカばっかりするさかい、訪問(訪問リハビリテーション)に廻されてもうててん。話来た時、びっくりしたわ」


「そういえば、先生がケンカしてたとこ、うちも見たことあるわ」


花梨が言うと高畑は大笑いして、自分の頭をぽんと叩いた。


「や~お恥ずかしい。ほな、ちょっとおじいちゃんの様子見さしてくれるか?」


高畑は家に上がり、源三郎の前に行くと


「高畑です。覚えてはりますか?」


と言って、源三郎の手を取った。


「知らんなぁ。どちらさんでしたかね?」


源三郎は首を捻った。


「まぁ、ゆったり行きましょ」


高畑は穏やかな口調でそう言うと、花梨に向き直った。


「安楽苑の成井先生から、いろいろ教えてもろたわ。まずは歩く練習と、おしっこやな。しばらくしたら、退所後指導とかなんとか言うて、成井先生にも来てもらおうか?」


「成井先生も来てくれんのん?」


花梨は嬉しそうに言った。


「まぁ、そんな何回もは無理かもしれんけど、一回ぐらいやったらええんちゃうかな? あとは、坂東さんのゴリ押し具合やな」


高畑は眉を上げてひょうきんな顔で言った。


「先生、週に一回しか来られへんから、あとは花梨ちゃんに任せるで」
「えー、週に一回だけやのん?」
「そうやねん。せやから、体操とかいろいろ教えるさかい、おじいちゃんとやっといて」


そう言って高畑は再び源三郎に向き直った。


「じゃ、早速始めましょか」


高畑は源三郎を屋外に導くと、源太と小源太を連れて散歩に出かけた。花梨もむろん付いて行った。


一〇分ほど歩いてから家に戻って来た。


「いや~源三郎さん! 思ってたより歩けはりますね。階段も、ちょっと練習したらいけそうやし、体力も残ってるわ。これやったら、散歩でもどこでもすぐに行けるようになりますわ!」


そう言って高畑は、手を叩いて喜んだ。それから


「おー、これええなぁ」


と高畑は視線を変え、庭の花壇を見てつぶやいた。


「花梨ちゃん。誰かに言うて、野菜か花の苗、買(こ)うてきてもらわれへんやろか?」
「それやったら、うちが巳ーさんとこ行って買うてくるわ。何でもええのん?」
「何でもええよ。でもそうやなぁ、食べられる奴のがおもろいかもな」
「うん分かった」
「それ買うてきたら、源三郎さんに植えてもろて、毎日水やりしてもろて」
「おじいちゃんに?」
「そうや」


高畑は源三郎を家の中へ入れてソファーに座らせた。


「源三郎さん。次はちょっと体操しましょ」


高畑はそう言って、源三郎に、お腹に力を入れろだとか、肛門を締めろだとか、指示を出した。花梨も真似てやってみたが、これがなかなか難しい。花梨は、顔を真っ赤にして肛門に力を入れている。源三郎は分からない顔になっていた。


「難しいかな?」


高畑は源三郎に立つように指示し、机に手をつかせ、馬乗り遊びの形をとらせたかと思うと、源三郎のズボンをずるりと下げた。さらに源三郎に大きく足を開かせて、オムツをペロンと剥がしたところで、高畑は花梨を呼んだ。


「花梨ちゃん。ここに肛門があるやろ」


高畑は源三郎の肛門を指差した。花梨は源三郎の肛門に顔を近づけ、まじまじと見た。


「うん。肛門あるな」
「よう見ててや」


高畑は花梨に言ってから、源三郎に指示を出した。


「源三郎さん! 肛門思いっきり締めて下さい。思いっきりですよ、思いっきり!」


花梨と高畑は、源三郎の肛門に顔を近づけ凝視した。


「……あかんな。源三郎さん、もう一回肛門に力入れて下さい! はいっ!!」


二人は再び肛門を凝視した。すると、肛門に少し変化が見られた。花梨と高畑は固唾を飲んだ。


――ヒクヒク……キュ。


小菊の花のような肛門の皺が、小さく窄まった。


「やった!!」


二人は抱き合って喜んだ。


「そうです、今の感じです! もう一度!」


――ヒクヒク……キュ。


「いい! いいですよ! 今度はもっと長く締めて下さい!」


……そうして三人はしばらくの間、肛門と格闘していたが、源三郎が屁をこいたので、今日の練習は終了にした。


「花梨ちゃん。リハビリメニュ―書いとくから、明日から毎日やってや」


「分かった。お尻練習おもろいなぁ。うち、笑(わろ)てまうわ。屁こかれてまうしひひひ」


花梨は思い出し笑いで腹をよじった。


高畑は持ってきたA4用紙にリハビリテーションメニューを書き、花梨に手渡した。

 

〝おじいちゃんのリハビリメニュー
1.お散歩
源太と小源太を連れて行ってもいい。こけたらあかんから、一応シルバーカーは持って行くこと。
2.花壇の手入れ
花梨ちゃんはお手伝い程度。
3.囲碁
注意:おじいちゃんが弱かったら、コテンパにのさないように気をつける。
4.お料理
岡本さんに手伝ってもらって、源三郎さんにも何か作ってもらう。
5.お尻体操
一日一〇分くらい。屁をこかれたら終了してもいい。   

      〟

「これができるようになってきたら、次の練習また書くさかい」


高畑はそう言って帰って行った。

 

つづく