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GOMAXのブログ

楽しいお話を書いていきたいと思っています。よろしくお願いします。

うちんち㉗ オムツになっちゃう理由。障害関係論

今日は、なぜ、高齢者がオムツになっちゃうのかの理由の一つをご紹介。

 

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骨折や病気で足元が悪くなって、自分でトイレに行くのも不自由になると、病院や施設では、

 

「一人では危ないので、ナースコールを押してくださいね」

 

と、白衣の天使に告げられる。

 

それじゃ、と、ナースコールを押しても

 

「ちょっと待っててくださいね」

 

と、激務極まりない白衣の天使のお決まり文句が返ってくる。

 

このちょっと、が曲者である。まー待てども暮らせども、来ないのである。

 

病院や施設の「ちょっと」は、それはそれは、なが~い、なが~い、ちょっとなのである。

 

少し考えていただきたい。おしっこがしたい。と、脳幹が命令してから延々と待たされる気持ちを。おしっこしたいときの高速道路の渋滞状態である。いつになったら解消されるかわからない。いや~恐ろしいですね~。

 

自分でトイレに行けない人はたいがいそういう目に合う。

 

すると、人の体はどう反応するか、

 

脳みそ君「おしっこに行かせてもらえないなら、尿意をなくしちゃおう。そうすれば、  

     おしっこに行けない苦痛から解放されるぞ~。楽だよね~」

 

てな具合に尿意が欠落し、見事にオムツ状態となるのである。

 

これこそが、関係障害なのです。病気による身体的不具合による尿意の欠落、失禁、失便ではなく、人間関係による人為的な尿意の欠落、失禁、失便なのです。ご高齢の入院患者さんや施設入所の利用者のオムツのほとんどはこれに当たります。とある、データーによると約8割が関係障害によるものであると記載さているものもある。

 

オムツ外しはその逆をすればいいのである。しかし、並みの施設や病院ではほとんどやってもらえない。

 

なぜなら、オムツを外すよりも、オムツをさせておいた方が、安価だからだ。

 

(おむつ代がかからないのだから、オムツやめた方が安価でしょ?と思われる方も中にはおられるかもしれません。そこで説明しましょう。答えは。人件費 > おむつ代。

 

オムツをやめるには、知識を持った人間とそれを実行する人手が必要となります。そんなことする。経営者はいませんよね~。

 

「私どもの施設では、オムツゼロを目指しています。」

 

なんてのを売り文句にしている施設もありますが、オムツをハメて、月1万円~4万円程度の施設代の施設とオムツを外してくれて、月30万円以上の入居費を払わなければならない施設。さぁ。あなたの親を入れるならどっちの施設?あなたが入るならどっちの施設?

 

病院では、一律保険点数なのであーも、すーもなく。単価の安い方を選択。なのでオムツ決定。

 

(うちの親類が入っている病院はオムツを家から持って行っているので、関係ないじゃない。と、思った人もおられるでしょう。ここで言う病院とは、マルメ指定の病院を指します。マルメの説明はグーグル先生に聞いてください。一般病院の場合は純粋に人件費削除なので、おむつ代は関係ない。つまり、ここでもやっぱり、オムツ決定ですね)

 

排泄行為は人間の尊厳そのものだが、単価の壁の前ではいとも簡単に人は、屈するのである。

 

(数多ある病院・施設の中には、単価(売上・純利益)は二の次だ!尊厳のためにみんなで頑張るじょ!!おー。っと頑張っておられるところもありますが、そんな所はまず神!素晴らしいの一言に尽きる。(こんな病院はほとんどが公務員の皆さん。税金で食っている人は無敵です。)周知の事実だと思いますが、「いいこと」と「売り上げ」は反比例する。なので、多くの町営町村病院や市民病院は民間病院に払い下げにされちゃってるんですよね~。悲しいけど。)

 

( )の中を読んで楽観の法則に従い、私の家の近くの病院もいいお医者さんがいるからとか、いい人が務めているからきっと大丈夫。なんて、思った人はまず、オムツになります。ついでに、胃婁と気管切開もしてくれます。延命治療じゃないから~。と言われて穴空けられちゃいます。長期間入院・入所させてくれる公立以外の民間経営での神病院・神施設は東大卒の人間よりもはるかに%が少ないことをお忘れなく。)

 

うち部署はちょっと特殊なので、バンバン治しちゃいますけどね。

(他の部署や家人からは、勝手にトイレに行くようになった!!と叱られてばかりですけどね(笑))

 

あ~あ。

 

なので、小説では誰にも怒られないので、思いっきり治しちゃいます。

 

それでは、うちんち㉗です。どうぞ。

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 二週間後。周防は花梨の付けた排泄記録を見た後、源三郎の様子をちらりと眺めて言った。


「いい? 花梨ちゃん。おじいちゃんが何かもぞもぞしてたら、トイレに連れてってあげてちょうだい。トイレでおしっこが出たら、んも~めっちゃめちゃ褒めてあげて。そしたらまた、トイレでおしっこできるようになるかもしれないから」


周防はそう言って、源三郎のオムツとパットの種類を変更し、帰って行った。

 

三日後。

 

岡本の作ったご飯を食べ終わり、花梨がお気に入りの『八代亜紀ショー』のビデオを見ていると、源三郎が何やらそわそわとし始めた。


――もしや、これが周防のおっちゃんおばちゃんが言うてたやつか?


ピンときた花梨は源三郎の手を引いて、トイレへ連れて行った。


「おじいちゃん、おしっこちゃうのん? ほら、してみ」


花梨はそう言って、便器に座った源三郎のチンコを凝視した。尿の出る気配はない。しかし、源三郎は顔を赤らめ、何かをしようとしている。


「おじいちゃん、どないしたんや?」


と花梨が源三郎に問いかけた瞬間、


――プゥ~……ブリッ! ブリリリリッ!


大きな音が便器に反響して、トイレの中を木霊した。


「そっちかい!」


花梨は鼻を摘まんで突っ込んだ。


「でもすごいやん! おしっこやのうて大きい方からできるようになるやなんて。奇跡やで! すごい、すごい!」


花梨が源三郎の偉業に感心している中、源三郎は素知らぬ顔で、トイレットペーバーを引っ張り続けていた。


「ちょっとおじいちゃん! 紙、何メートル出してんねん! もったいないやろー!」

 

……そんなこんなで、徐々に源三郎のお漏らしは解消されていった。

 

稀に、「あーーー!!」と花梨に叱られることもあったが、やがてパットも不要となり、パンツタイプのオムツ一枚で事足りるまでになっていた。


源三郎の歩行レベルも日ごとに向上し、今ではシルバーカー無しで、源太と小源太を連れてお散歩できるようになっていた。


「坂東さん、もうこれいらんわ。おじいちゃん、もうこけへんようになったし。小宮山のおっちゃんにありがとう言うといて!」


花梨はそう言って、坂東にシルバーカーを差し出した。坂東が庭を見ると、源三郎が小源太の両前肢(まえあし)を持って、振り回して遊んでいる姿が見えた。


「てー! なっから良くなったに! 恐るべし高畑マジックだいやいねぇ~」


坂東は源三郎の回復の早さに驚きを隠せなかった。

 

つづく