趣味で痛みを飼っている人々。
肩が痛い。足が痛い。腰が痛い。歩きにくい。起きるときにふらつく。等々。
アラフォー世代になると、周りの人たちも同じように年を取り、体の不調を訴えるようになる。
私が、理学療法士をやっているのを知ってか、知らずか、飲みに行っても同じような体の不調を聞くことが多い。
こんなところで、愚痴ってないで、治せばいいのに。
といつも思う。なぜ人は、不具合を人に言うだけ言って、治そうとしないのか?
いつも不思議に思っている。
足が痛い。痛い。と訴えて、何もしない人は、なぜだろう?
痛いのが趣味なのだろうか?
つい先日も、知人が足の小指が痛い。とあまりにもしつこく言うので、
「趣味で痛みを飼っているんじゃなかったら治してやろうか?」
と私が言うと「お願いします」って運びになり、ちょっと30秒ほど治療をして、痛みを取ると。
「痛みは無くなったけど、どうせ、すぐ元に戻るんでしょ?」
と言いながら、さっきまで、痛みで触れることもできなかった小指をつまみ上げ、ぐりぐり回している。
この行動は患者さんに多く見られる行動パターンである。痛みが取れたり、痺れを取ると、いつもはしないような動きをして痛みを探し始める。
そして、「奥の方にちょっと残ってる」だとか、「痛みが取れた気がする」とか即座に判断したがる。
あのね~。痛みが何日も続いていたのだから、痛みの原因を取っても、若干は脳に痛みの記憶が残存しているのだよ。
じっとしとけ!じっと!治療の後は安静でしょうが、ぐりぐりするな!そのうちちょっと残っている痛みもとれるから!
というのだが、患者さんはグリグリしたくてたまらない。なんなんだろうね~。あのグリグリ痛かったところを動かす行為は。
非薬物療法をやっていると、この人たちは本当は痛いのを取ってもらいたくないんじゃないだろうか?
と思ってしまうような言動や行動が多く見られる。
数日後。足の小指を痛がっていた知人に
「足の痛みどうだった?」
と聞くと。
「いや~。あれから痛くないんですよ。不思議なことに」
と何故か不服そうに答えた。そして、顔を一変させて
「あっ!でも、足は痛くなくなったけど、今度は肩が痛い」
と嬉々として言葉をつづけ、自慢げに肩に貼ったシップを私に見せた。
どういうことだ?
やっぱり、痛みの訴えをする人は趣味なんだな。趣味で痛がっているから、取られると困るんだな。としか思えない。
もしくは、理学療法のことを完全に舐めてやがる ブチッ(# ゚Д゚)ブチッ
薬で治したいなら、飲めばいいのに。治し方はいろいろある。好きなのを選べばいい。
もう治しちゃらん。プンプン。シップ=御札 が好きなら、初めから、御札に頼んでおきなさい!!
親切心で治して、なんだか、損した気分の今日この頃でした(笑)
後、これを読んでくれた療法士諸君たちよ。患者さんの除痛治療の際の評価は、VASじゃなくて、可視化できる数値的フィードバック可能な評価法を用いましょうね~。せっかく治療しても損した気分になるから。(大笑)