介護保険料削減は、年寄りも悪い!!
今日、判定会議の結果。介護度4から要支援1に判定が降りた利用者さんがいた。
寝たきり状態から歩いて畑仕事ができるようにまでなって、私達療法士たちはこぞって、
「よかったね。良くなって」
と賛美したが、ご本人は、不満たらたら。
本人も家族もケアマネもみんな、
「リハビリのせいで、介護度が軽くなってサービスが受けれなくなった」
と、ご立腹。
ケアマネは生き込んで
「もっと悪く書きますので、すみません。再判定してもらいますので!!」
とのこと。
(おいおい、そこは謝るところじゃないでしょ。あなたは正直に認定調査したのだから、褒められることをしたのだよ。どうして、そこで謝る?)
年寄りも年寄りで、
「ワシは、白髪もあるし、シワもある。年寄りなのに!!!」
と息巻く始末。
「介護保険は介護がいる人のための保険なの。力いっぱい畑仕事をしている人は、もういらないの。」
と幾ら説明しても、興奮冷め止まないご様子。
「医者に言うて、病気もっと悪う(悪く)書いてもらわないかん!!!」
と、新たな病気をお医者さんに頼んで作ってもらうというのだ。
あきれてものも言えない。
どうして、寝たきりでなくなったことを、みんな喜べないのだろう。
介護保険制度の制度設計が本当に良くない。
介護保険料の引き下げばかり考えている政治家の皆さん。
元気になった人に報奨金を!
介護度を良くしたケアプランにインセンティブを!
悪くしたケアプランにペナルティーを!
これだけで、何兆円も儲かる。
どうしてこんな単純なことが分からないのだろうか?