GOMAXのブログ

楽しいお話を書いていきたいと思っています。よろしくお願いします。

医療職って何だろう?もう辞めちゃおうかしら。

先日の会議で、理事長兼病院長様からのありがた~い、お言葉をいただいた。

 

認知症がなくて、病状の悪くない手のかからん元気な高齢者を老人保健施設や療養型施設に入れろ!!外来や通所施設に通っている元気な高齢者を根こそぎ入所させるようにせんかい!!入所させて車いすに乗せていたらすぐに寝たきりなるやろう、介護度も重度になって儲かるやないかい。リハビリテーション部の奴らは何を治してくれとんねん、売上上げる邪魔ばっかりしやがって!!チラシでも配って、早急に入所させーーい!!!」

 

要約すると、そんな感じ。

 

怒髪天を衝く勢いで院長様にお叱りを受けた。

 

医療職の私としては、不幸にも病になられて、障害を負われた方々をもう一度社会復帰させるのが理学療法士としての職業義務だと思って、必死に頑張ってきたが、医者がそういうのであれば、もう、この国の医療は、私の思っている医療ではないと言わざるを得ない。

 

確かに、介護保険の仕組みは、患者の状態を悪くすればするほどもうかる仕組みである。法律の仕組み自体が、寝たきり高齢者を作っている。

 

うちのリハビリテーション部は国の出しているデーターよりもはるかに要介護度や自立度を良くしてしまうので、売りが下がる、売り上げが下がると院長からは小言程度にはチクチク言われてきたが、今までは「はいはい」と聞き流してきた。しかし、今回はかなり逆鱗に触れてしまったようだ。介護度4・5の人たちがこぞって要支援になっちゃったもんだからさー大変。入所も結構良くしてしまい退所しちゃったので、怒りが止まらなくなってしまった。

 

でも、それでもですよ、元気高齢者を寝たきりにしろなんて、医者がそれを口に出したら医療ではなくなる。一般企業や社会福祉法人でもそのことは重々分かったうえで、美辞麗句を重ねて寝たきり高齢者を作っているというのに・・・。

 

医療法人が決して口外してはいけない言葉だ。

 

必至で厳しいリハビリテーション治療を耐え抜いて障害を乗り越え、外来や通所系施設に来られている、患者さんたちに対して口が裂けても

 

「リハビリを頑張って、よく寝たきり状態から、畑仕事ができるまでになられましたね。良かったですね。ちょっと、ご相談があるのですが、うちの医療法人の売り上げを上げるために、もう一度寝たきりになって見ませんか?」

 

なんて勧誘をできるはずがないだろうが!!!!!!!!!アホか!!!!!!!

 

昔、別の医療法人で、肩関節周囲炎を短期間で治したら、
 
「そんなに早く直さなくていいんだよ!!何回も来てもらってなんぼなんだから!!お前らリハビリ屋は客寄せパンダなんだから、治してどうするんだ!!」
 
とこれまた、院長様からお叱りをいただいたことがあったなぁ~。
 
どこかに、患者さんの障害を治してもいいよって言ってくれるお医者さんいないかな~。いないんだろうな~。いるといいなぁ~。

 

もう理学療法士なんてお仕事辞めようかしら。真面目に思案中の今日この頃です。