介護×人工知能
「介護×人工知能」、(株)シーディーアイと豊橋市が
人工知能によるケアプラン作成の実証プロジェクト開始
「お世話する介護」から「⾃⽴を促す介護」へ。⼈⼯知能を使って⾼齢者の⾃⽴⽀援型介護に向けたパラダイムシフトを⽬指す。
平成 29 年 7 ⽉ 10 ⽇付けで株式会社シーディアイと愛知県豊橋市は人工知能(AI)によるケアプラン作成の実証研究を実施する協定締結をした。
豊橋市が匿名加⼯した介護保険データを提供(平成 21 年度〜28 年度 約 10 万件)し、シーディーアイがケアプランを策定する人工知能を提供し豊橋市のデータを読み込むことで⾃⽴が促進されるケアプランを⼈⼯知能が学習し、この⼈⼯知能が⾃⽴⽀援型ケアプランを作成する。その後、⼈⼯知能が作成したケアプランをケアマネジャーが確認、利⽤者の個別状態に合わせて調整した上で利⽤者へ提供する流れとなっている。人工知能が作成したケアプランがどこまでリアルなニーズに応えられるのか、研究結果に注目したい。
寝たきりを助長する現在のケアプラン作成の在り方に国がいよいよテコ入れを始めた。自民党が掲げている、「自立支援型介護」の先鋒隊となるプロジェクトだろう。
これは期待できる。しかし、誰が(どの職種が)プログラムするのか?が一番の焦点になるだろう。(POSにやらせて~。寝たきり減るよ~確実に)
介護、福祉分野の職種がプログラムに参加すれば、「お世話する介護」からの脱却は不可能となるだろう。また、介護支援専門員がAIの出したケアプランを変更できるとしたら、「お世話する介護」が横行しAIは形骸化する。
「介護保険サービス中毒利用者」を生産し続けている現在のケアプランの在り方に一石を投じる結果となればいいのだが・・・まぁ。寝たきりになるのはケアプランだけが原因ではないが、大きなリスクファクターになっていることは確実である。
ガンバレAI。もう人間(※現時点において多くの介護支援専門員の立てるケアプラン)では寝たきりを止めることができず、どうにもできないのでお願いします。
(*- -)(*_ _)ペコリ
※現時点でと注釈を入れたのには理由がある。昨年度より、介護支援専門員の教育制度が変更した。まだまだ、中身が薄い状態だが、それでも教育時間の延長は有用である。
(昨年度から開始したばかりなので、時間つぶし的な内容は否めない。実習もバイザー教育ができていないので、形骸化している。受講者がある一定の教育を持っており、バイザーの弱点または、強味を判断できるのであれば勉強にはなると思うのだが・・・。ケアプランや介護支援専門員の仕事は学問体系ができていない。そこが一番の弱点である。「ケアプランに正解はない」を講習で講師が繰り返すのは裏を返せば、自立支援が形骸化していることを受講者に植え付けているに過ぎない。)
医療(医学)に対する教育をもっと入れなければならないが、以前のものと比較すれば格段に水準は上がっている。私も含めて現状に危機感を持っているケアマネもいるが、もっとマジョリティーにならないと、AIに仕事を奪われる結果となるだろう。介護支援専門員でもある私としては、今後に期待である。