歩く理由。
「専門性と両立かああ わかりやすい 表現で 難しいことを書いてくださる と ハートフルなのではないだろうか?」
とコメントをいただいたので、それやってみようと思います。
例えば「歩けない」患者さんがいたとします。
歩けないので移動手段は、車いすに乗っているとします。
生活期のリハビリテーションにおいては、歩けない原因を探り、「歩く理由を」確かめます。
ここが重要ポイントです。
なぜ歩かなければならないのか?を考えていただく。
これが病院治療と生活期治療の大きな違いである。
施設に死ぬまでいるのが決定している人が「自分の足で歩く理由」皆さん考えてみてください。
施設では屈強な介護士さんたちが上げ膳据え膳で、着替えやお風呂等すべて本人が、何もしなくてもやってくれます。歩かなくても車いすに乗せ換えてくれて、すべて運んでくれます。何もする必要はありません。
さー。シンキングターイム。
カチカチカチ、チーン。
どうですか?見つかりました?
「盆正月に家に帰るので、歩けなければ困る」
と言うのなら理由がある。しかし、死ぬまで家に帰れない人は?理由がなければ、人は努力できません。
東大に入る理由もないのに、東大に行け!!勉強しろ!!といきなり他人に言われてもびっくりしちゃいますよね。
「歩く理由」が見つかれば、どうすればその理由を達成できるかをプログラムしていくことができます。
「歩きたい」という人の本能である欲求に対しても何故がなければ決して達成できないのである。お金だったり、労力といった、代償ももちろん支払わなければならない。
しかし、お金を出すのも努力も嫌。欲しいものだけくれ。と言う患者さんが多いのも現実ですけどね(笑)
どうですか?ハーートフルでした?