猫娘
猫、ネコ、(=^・^=) 🐈 ねぇ。
よし、猫娘の話でもしてみよう。
劇団時代猫が好きで、好きでどうしようもない役者(猫娘)がいた。
家では何匹も猫を飼っており、持ち物もすべて猫グッズで埋め尽くされているような奴だった。
ある日、劇団の合宿(飲み会)で一泊して南紀白浜に行こうという企画が持ち上がった。
合宿当日。猫娘(猫好きの役者)は飼っている猫と離れるのが嫌だとか何とかで、代替え用の猫のぬいぐるみを両手で抱きしめながら合宿に参加。
終始稽古中も猫のぬいぐるみを抱いていた。
そこで、悪だくみ役者連中は、あの猫がいなくなったら猫娘の行動パターンはどうなるのか検証してみようということになった(悪いことするでしょ)
(お風呂にも猫のぬいぐるみを持っていくと言って聞かなかったが、何とか、お風呂はみんなの共有物だから、ネコちゃんは置いていこーねー。となだめすかして、部屋に置いていかせた)
猫娘がお風呂から出てくると当然猫のぬいぐるみ「ミーちゃん」を真っ先にだきかかえようとする・・・・がおいていた場所に当然「ミーちゃん」はいない。
最初は私たちも
「ミーちゃん」おしっこにでも行ったんじゃないの?
と茶化していたのだがだんだんと猫娘が、半狂乱になって「ミーちゃん」探し始めたものだからさー大変。
劇団員全員のカバンの中身を空けはじめ、押し入れの布団を全部引っ掻き回し始めた。半べそをかきながら、浴衣姿のまま外に「ミーちゃん」「ミーちゃん」と探しに出ようとしたので、今度は私たちのほうが大慌て。
そこでゲーム終了。
「ミーちゃんはお前(猫娘)がお風呂に行っている間にお前が帰ってきて寒かったらあかんから、先にお前の布団の中で温めてくれていたんだよ。ほら、太閤秀吉のように」
と訳の分からないことを言って、猫娘の掛け布団をペロリとはがしてミーちゃんを見せた。
当然ミーちゃんはそこに寝ているわけだ(私たちが隠したのだから)
ミーちゃんを見つけた猫娘は即座にミーちゃんを抱きかかえ、そのまま布団に潜り込んだ。
普通ならここで、だれが隠したのだと犯人探しが繰り広げらるパターンだが猫娘はちょっと違っていた。
「ミーちゃんお布団温めてくれたのありがとうねー。」
と猫娘はミーちゃんを愛で始めたのだ。その後、犯人追及の裁判劇はいっさいなく、ご機嫌さんの猫娘であった。
ん~猫好きの行動パターンは常人には解明できん。
あの時はミーちゃんを隠してごめんなさい。猫娘さん。